
クリーンインストールで Windows10 を無償アップグレード【その2】
どーも、エイプリルフールにこんな記事上げて中身が信用されないんじゃないか不安な dice(@dice_dDtea)です。
こーいうシリアスな内容(システムが不具合起こすようなデリケートな作業)ではそんなことはしません。
前回はWindows10をクリーンインストールするためにインストールメディアを作成しました。
さー、今回はWindoes10をクリーンインストール前にやっておくべきことを網羅しました。
内容的にはWindows10に限る内容ではなく、
他のバージョンのOSのクリーンインストールする前にやっておくべきことでもあります。
クリーンインストールで Windows10 を無償アップグレード 工程表
Windows10 のインストールメディア を作成する
↓
OSクリーンインストール前に行う準備を行う ←今ココ
↓
一旦 Windows7/8 から Windows10 にアップグレードする
↓
Windows10 プロダクトキーをメモする
↓
インストールメディアから Windows10 をクリーンインストールする
2-1 データバックアップ
2-1-1 データバックアップ
ここでは、Cドライブには
・OS
・ソフト
以外、つまりシステム由来以外は保存しないという前提です。
上記以外の下記のような重要なデータ
・個人的なファイル
・仕事のプロジェクトファイル
は別ドライブ(Cドライブのメディアとは物理的に異なるドライブ)に保存という前提で進めていきます。
つまりデータバックアップはファイルの移動をしなくても退避は不要ということです。
ノートPCの方は忘れずにバックアップしよう!
しか~し、それはあくまでデスクトップパソコンのはなし。
そもそもノートパソコンなど物理ドライブが一つしかない場合はCドライブにデータを保存せざるを得ません。
そういう場合は必ずバックアップしておきましょう!
2-1-2 マイドキュメント系のバックアップ
マイクロソフト系、つまりワードやエクセルなど Office系はマイドキュメント(正確には Users\[ユーザー名]\ドキュメント)に保存されがちです。
本人は別ドライブに保存していたつもりが時々重要なファイルがある場合もありますんで確認しておきましょう!
2-1-3 クラウド系バックアップ
OneDrive
サーバーに残っているだろうけどバックアップは取っておこう!
・Cドライブで色々やってる人は意図してバックアップしておこう。
C:\Users\[ユーザー名]\OneDrive
・別ドライブの人、そのディスクをまんま新システムへ移行する場合は特にやらなくてもいい。
2-2 インストールされているソフトをメモ
これらをメモる意図は次のシステムに何を入れればいいかいちいち思い出さなくてもいいようにするためです。
記憶力に自信がある方は飛ばしてもいいけど、忘れ去られやすそうなめったに使わないけど便利なフリーソフトは忘れ去られがちです。
2-2-1 アプリケーション、プログラム
原始的なやり方
コントロールパネル > プログラムと機能
このウィンドウを PrintScreen でスクリーンショットを取っておきましょう。
スクロールバーで手繰りながら、いっぱい入ってる人はかなりの枚数撮らないといけないんでメンドウ。
フリーソフト『プログラムの追加と削除 一覧出力』
これがラクチンだった。
フリーソフト『プログラムの追加と削除 一覧出力』
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/pglst/
疑うわけではないですがw 一応、あってるかどうかOS本家の奴とも比較もして確認しておきましょう!
2-2-2 プラグイン
AfterEffects
AEのプラグインは基本的に買った製品版だと思うんでインストーラーからインストールしているはずです。
まれに Twitch みたいに手動で入れるものもありますが、基本的に前述のアプリケーション、プログラムに含まれてます。
とりあえず トップメニュー > エフェクト をスクリーンショットしておけばいいでしょう。
Cubase 7
DAWの場合は身銭きって買ったものは覚えていると思いますがw
フリーの VST プラグインとか片っ端から入れてると忘れがちです。
一覧が見れる部分をスクリーンショットしとくといいでしょう。
というか、これを機に棚卸もいいですね。使ってるVSTプラグインだけメモっておく方が良いでしょう。
デバイス > プラグイン情報
2-2-3 フォント
フォントは片っ端から入れてると重くなるんで
この機に棚卸をしてよく使うものだけメモるのも一つの手です。
フォント管理ソフトにこんなんあります。
→フリーソフト『Nexus Font』
http://www.xiles.net/
残念ながらフォントリストをまとめてはくれない
(あるにはあるがフォントファミリーをまとめずバラバラにリストするから膨大な量になってむしろわかりづらい)
純粋に入ってるリストが知りたい場合は コントロールパネル > フォント
もしくは Illustrator などソフトのフォント選ぶ部分をスクショした方がいい。
2-3 設定のバックアップ
Users\ユーザー名\AppData をバックアップしておけば後述する設定周りは全てカバーされます。
新システムに持っていったときアクセス権限云々でアクセスをはじかれる場合はあるけど
Administrator権限でどーにかなる。
不安であれば前もって 権限が甘いレベルの ユーザーの種類に
フルコントロール権を与えておけばいいでしょう。
脆弱になるんでやるんであれば自己責任で。
個別でやりたい、もしくは AppData 保存したはいいけどどこにバックアップデータがあるのか?
って人は次からを参照ください。
※ 基本的に dice が使ってるソフトしか知らないんで内容に偏りがあります。ここに乗ってないソフトのやり方について質問されても知らないんで回答はできません。
2-3-1 IME辞書の保存
下記の3つのファイルをキープしておけば安心です。
dicファイル
→辞書ツール > ファイル > 開く から出るウィンドウから
「imjp10u.dic」をコピペ(開くボタンは押さない!)
又は
Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\IMJP10
に直接アクセスしてもいい
バージョンだのなんだので
もしものために汎用的なテキストファイルも吐き出しておくと安心
単語の一覧のテキストファイル
用例の一覧のテキストファイル
→「用例の一覧」タブを選び ツール > 一覧の出力
この3つをキープしておけばなんとかなる。
2-3-2 メーラー
Becky!
データフォルダを丸々キープしておけばいい
Becky!使いの方はCドライブではなく最初っからデータドライブにメールボックスを保存しておけばOSクリーンインストール時にイチイチ バックアップや引越し準備をする必要は無い
2-3-3 WEBブラウザ
Firefox
まるっとバックアップするなら
≡ > ?(ヘルプメニュー) > トラブルシューティング情報
アプリケーション基本情報 > プロファイルフォルダ > フォルダを開く
ここでFirefoxを終了する.
先程立ち上がったフォルダの一階層上へ行く
「[英数な文字列].default」これを丸ごとコピーしておけばいい。
このときFirefoxを立ち上げたまんまだとコピーできないファイルが出る。
これは重要な部分なんでシカトするとバックアップした意味がなくなるんで(最悪復元できない)
必ずFirefoxを終了してからコピーすること!
ファイルサイズは使いっぷりに応じて変わる。今回diceは152MBだった。
ブックマークだけバックアップしたい場合は
メニューから ブックマーク > すべてのブックマークを表示
インポートとバックアップ > バックアップ
JSON形式(文字コードはUTF-8)で保存されます。
Chrome
Users\ユーザー名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data
「User Data」をバックアップすればいい
ファイルサイズは使いっぷりに応じて変わると思うんだが・・・、
今回diceは703MBもありやがった。
diceはFirefox党なんでChromeはほとんど使っていないのにも関わらず・・・、
解せぬ(--;)
Opera
diceの環境は以下の場所でした
Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Opera Software\Opera Stable
ファイルパスはバージョンとかエディションやらでOpera Software以下は
まちまちなんでこれと同じものを打たず各自確認しましょう。
21.5MBでした。こんなもんだよね?大して使っていないならさ?
ますますChromeの0.7GBが解せぬ・・・。
2-3-4 音楽プレーヤー
iTunes
リッピングした楽曲はモチロン
「iTunes Library.itl」と「iTunes Music Library.xml」は必ずバックアップしましょう!
再生回数とかこーいう数字にこだわってる人は絶対ライブラリーファイルはバックアップしないと
今までの履歴を失うことになります。
編集 > 設定 > 詳細 > [iTunes Media]フォルダの場所
を任意のフォルダを指定しても油断は禁物!
ユーザーフォルダの「マイ ミュージック」に色々データーが保存されちゃっていたりもするんで
Users\ユーザー名\Music\iTunes\ 直下の
「iTunes Library.itl」と「iTunes Music Library.xml」の日付を確認してみよう!
iTunes閉じたときにその場所のファイルが更新されたら マイ ミュージック でいつのまにかライブラリー管理されちゃってるんで
コッチをバックアップしましょう!
2-3-5 FTP
FFFTP
接続 > 設定 > 設定をファイルに保存
FileZilla
ファイル > エクスポート
でもいいが下記 AppData の設定ファイルをフォルダ後とバックアップするほうが確実
Users\ユーザー名\AppData\Roaming\FileZilla
2-3-6 エディタ
秀丸
その他 > 設定内容の保存/復元
2-4 ・ライセンス解除
これより手前は仕事しながら、日々の生活を送りながら並行してできましたが、
これ以降の工程はWindows10クリーンインストールが完了するまで仕事や作業はできなくなりますんで
まとまった時間が取れるようにしておきましょう。
もう後戻りはできません
(以前のOSに戻るならもうクリーンインストールしか残っていません)
覚悟完了したら先へ進んでください。
2-4-1 Adobe
Adobe Creative Suite
→ 何かしら任意のソフト一つを立ち上げる
ヘルプ > ライセンス認証の解除
これに関しては以前の記事『Adobe CS製品 ライセンスの移行 【Cドライブ入替前にやっておくべき4つのこと(その3)】』で詳しく解説しています。
Adobe Creative Cloud
→ 何かしら任意のソフト一つを立ち上げサインアウトするだけ
ヘルプ > サインアウト
2-4-2 3DCG
MAYA 5.0
→ ライセンス解除手続は不要。
ドングルが刺さっているマシンにライセンスがありますんで。
CINEMA 4D
→とくになかったですね。アンインストールだけです。
とはいえ確か年に数回とか回数が決められていたような気がしました、裏が取れ次第更新します!
2-4-3 DTM/DAW
Cubase
USBドングル(eLicenser)を使っている上位グレード
→ ライセンス解除手続は不要。
ドングルが刺さっているマシンにライセンスがありますんで。
Cubase AI/LE
→ Soft-eLicenser なので手続きが必要。
しかし、クリーンインストール前にライセンス解除作業は無い。
新システム移行後に「再発行」手続を。
ソフト本体からではなく WEBブラウザで「My Steinberg」へアクセスし行う。
https://www.steinberg.net/index.php?id=9073&L=2
これに関しては以前の記事『Steinberg Cubase AI/LE ライセンスの移行編 【Cドライブ入替前にやっておくべき4つのこと(その3)】』で詳しく解説しています。
ボーカロイド
→ 「VOCALOID Deactivation Tool」で事前にアクティベーション解除
http://www.vocaloid.com/support/download/ へアクセスし「VOCALOID Deactivation Tool」をダウンロード、インストール
VOCALOID Deactivation Tool を起動し、ライブラリ毎、一つ一つアクティベーション解除
TOONTRACK EZ DRUMMER
→ ソフト本体からではなく WEBブラウザで
http://www.toontrack.com へアクセスしログイン
MY PRODUCTS から 今登録しているパソコンの名前(機種名じゃなくて マイコンピューター > 右クリック > プロパティ >システムウィンドウの > コンピューター名、ドメインおよびワークグループの設定 > コンピューター名 のことね)の くくりから右上の「×」マークをクリックして解除
エクスパンションも同様に
Native Instruments
→ アクティベートの解除の手続きはない、引越し前にアンインストールのみ
これに関しては以前の記事『Native Instruments KOMPLETE ライセンスの移行編 【Cドライブ入替前にやっておくべき4つのこと(その3)】』で詳しく解説しています。
WAVES
→ USBメモリにライセンスを入れてドングルとしているので手続不要
reFX NEXUS2
→ USBドングル(eLicenser)を使っているので手続不要。
引越し前にアンインストールのみ。
Arturia
→ Arturia Software Center を起動する
歯車のタブをクリックし、
「DEACTIVATE ALL」をクリック
(個別の解除はできない、一括するか否か。)
PSP VintageWarmer
→ シリアル番号のみの認証なんで特に手続不要。
引越し前にアンインストールのみ。
Real Guitar/LPC
→特にライセンス解除はなし。
引越し前にアンインストールのみ。
メーカーから来た「Key ファイル」
(rlg2.license/ rlpc.license/ pa.license/ License.dat など)は必要。
そのファイルさえ紛失しなければいい。
新システム移行後、通常通りインストールし、その後 Key ファイル で認証。
これに関しては以前の記事『MusicLab RealGuitar, RealLPC, RealStrat ライセンスの移行編 【Cドライブ入替前にやっておくべき4つのこと(その3)】』で詳しく解説しています。
PLUGIN ALLIANCE Brainworx bx_control
→特にライセンス解除はなし。
引越し前にアンインストールのみ。
メーカーから来た「pa.license」は必要。
そのファイルさえ紛失しなければいい。
新システム移行後、通常通りインストールし、その後 pa.license で認証。
LennarDigital Sylenth1
→特にライセンス解除はなし。
引越し前にアンインストールのみ。
メーカーから来た「License.dat」は必要。
そのファイルさえ紛失しなければいい。
新システム移行後、通常通りインストールし、その後 License.dat で認証。
2-4-4 iTunes
忘れがちだけど、これ忘れると何か将来的に困りそうな気がするんで忘れずに必ずやっておきましょう!
(diceは一度忘れて持ち分が1つ少ないorz)
Store > このコンピューターの認証を解除
似たような「Audible アカウントの認証を解除」って項目がいつの間にかありますが
やってない人は関係ないです(というか dice は知りません)
2-5 ある程度最小限のシステムにする
「ある程度」といったのはクリーンインストールする時ほどストイックにものは外さないよってこと。
2-5-1 この工程の意図
実はいきなりはクリーンインストールはできない
次の工程は“現在のシステムを引き継いで”Windows10に“一時的”アップグレードします。
いきなりはクリーンインストールはしません、というかできません。
Windows10のプロダクトIDが無いからです。
今使っているOS(Windows7/8)のプロダクトIDではクリーンインストールができません。
まずは一旦Windows10に正規の手順でアップグレードはせざるを得ません。
アップグレードして、Windows10のプロダクトIDを回収できたら次はいよいよWindows10のクリーンインストールです。
バックアップしたものが今回の一時的なアップグレードによる影響を一切受けなければOK
今回このWindows10アップグレード準備最後の工程は、
わざわざ別ドライブにしていたデータを“一時的”なアップグレードで余計な影響を受けたくないのが主目的です。
新しいシステムには
・個人的なデータ、仕事のデータ(Cドライブ以外に保存していたもの全て)
・使い慣れた設定
だけ連れていければいいんです。
現在上記2つの項目は確保できたんであとは切り離すだけです。
2-5-2 【重要】必ず AppData はCドライブに!
切り離す前に一点。
もし、CドライブのSSD延命対策でUsersフォルダを別ドライブにしていませんか?
その場合はその設定を止めて Cドライブ 戻してください!
右クリック > プロパティ > 「場所」タブ からファイルパスを入力して場所を変更するもの
(アドレス帳、お気に入り、ダウンロード、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ、ビデオ、ミュージック、リンク、検索、保存したゲームなど)
はまーそこまでリスクはないんですが、
ジャンクションなどで移動した AppData は必ずそれらの設定を解除しCドライブへ戻そう
隠しフォルダとなっている AppData
これだけは別の方法 ~ ジャンクション、又はシンボリックリンクなどで移動していると思います。
まぁ、やらなかったらやらなかったで何とかなるといえばなりますが、かなりシステムがおかしくなるんでそれの復旧に時間がかかります。(今回 dice はそれ忘れててやってしまって結構時間がロスしましたorz)
必ず AppData はCドライブに帰還させましょう!
2-5-3 下記ものだけ残し、それ以外は全て外す
・Cドライブ
・内臓光学ドライブ
・マウス
・キーボード
・グラフィックボード
・LANケーブル(無線LANならその受信機)
Cドライブ以外のHDDやSSDだけは必ず外そう!
・Cドライブ以外のHDDやSSD
・グラボ以外の拡張ボード
・前述したもの以外全てのUSB機器、もちろん、USBオーディオインターフェースも
まーそこまで厳密にやることはないですが
最低限「Cドライブ以外のHDDやSSD」だけは外しておきましょう。
それ以外は外しておいた方がトラブルとか時間とかかからなくて済むと思います。
かなり長いページになってしまいました(--;)
これで準備は整いました!
それでは次回は一旦Windows10にアップグレードし、プロダクトIDを回収するところまでやります
あえてクリーンインストールに挑むマニアックなWindows野郎に幸多かれ\(^o^)/
それでは~
Facebookコメント
※コメントしたけど表示されてない方へ
パーマリンクを変えてしまったおかげで表示されなくなってしまいました。
折角コメントいただいたのにスイマセンm(__)m
パーマリンク変更しても何とか表示できる方法を現在模索中です。