- genesis
- LIGHT BRINGER
- 2012年1月18日リリース
- レーベル: キングレコード
- アーティストオフィシャルサイト
そもそもの始まりは DOLL$BOXX
もともと Gacharic Spin のファンでして、そのガチャピンが新たなバンドを昨年末結成しデビューしました。
その名は DOLL$BOXX。
このブログでも DOLL$BOXX はレビューしてますんで既に知ってる方はいるかと思います。
DOLL$BOXX の演奏部隊はただでさえインパクトの強い ガチャピン。彼女らの前で歌うのが Fuki。
これから紹介する LIGHT BRINGER のボーカルだ。
Fukiのボーカルはガチャピンのパワーに負けない。
そう、元ガチャピンボーカルArmmyに引けをとらないパワフルなボーカル、しかし毛色というかベクトルは違う。
Fukiの声質は透明感あって高音に凄いノビがあって声量がある。
J-POPでは一際目立つボーカリストなのだ。
DOLL$BOXXの『DOLLS APARTMENT』は2013年最も聴いたアルバムといって過言ではない、
それほどDOLL$BOXXに魅了された一年だった。
そこで当然気になるのが Fuki が所属しているバンドというわけです。
ジャパニーズ・メタル・シーン期待の新星
それが
LIGHT BRINGER
紅一点ヴォーカルの Fuki
ベースの Hibiki
キーボードの Mao
ドラムの Satoru
ギターの Seiya
5人編成。
その後 Satoru、Seiyaが脱退し
JaY、Yumiが加入し、この記事執筆時点、現在は 5人体制で活動している。
雑感
あたりまえ(笑)だが DOLL$BOXX とは全く毛色が違う。
DOLL$BOXX と違いポップさは無い。かといってHR/HMとしてはポップで聴きやすいアルバム。
DOLL$BOXX と違い Fuki の声の熱量が低い印象。やる気がないとかおとなしいという意味ではなく言葉で表現するならば
・DOLL$BOXX はオレンジ色の炎
・LIGHT BRINGER は青い炎
って感じ。意味分からんか?
M1: 創世
アルバム導入のインスト曲
アルバムタイトルの genesis とは、創世記という意味。
この曲のタイトルは英語にせずあえて日本語。
まさにLIGHT BRINGERの創世記(メジャーデビュー、そしてはじまり)
M2: ark
ストリング系の穏やかな緩やかなインストから打って変わって強い意志を感じる曲。
ギターの刻みがハードな感じで、そしてピアノのからみなどゴシックな感じ。
イントロのチップチューン的な音を挿入するところが個人的に好き。
ゴシックな雰囲気に突如入ってくるんで世界観がなんか面白い。
ark とは、聖書におけるノアの箱舟のこと
M3: noah
このアルバムのキラーチューン!
Fukiの伸びのある高音を堪能できる曲。
noah とは、旧約聖書「創世記」のヘブライの長老のこと。
M4: merrymaker
この曲は少し異色というか、ポップで聴きやすい曲。
ちなみに merrymaker とは、浮かれ騒ぐ人。
M5: Babel
バラード。
間奏が少しプログレっぽい。
M6: カルンシュタインの系譜
ミドルテンポでピアノがメインでハードなギターが絡むゴシックな感じな曲。
ちなみに曲タイトルの カルンシュタインの系譜 とは、
アイルランド人作家シェリダン・レ・ファニュが1872年に著した怪奇小説『カーミラ』の登場人物、女吸血鬼カーミラがローラを標的に選んだ理由について独自の解釈が描かれている・・・、とのこと。
曲調もドラマチック。
M7: Just kidding!
アルバムの中では速めの曲。
イントロはシンセのリフが印象的。
ハードな感じだけど、アルバムの中ではポップで聴きやすいと思う。
Just kidding! は口語で「冗談だよ」ふざける側が言う言葉。
ちなみにその逆は No Kidding! 「ふざけないで」からかわれた側が言う言葉。
M8: 光の王女
Fukiの声がやわらかかったり、太かったり。
曲調もゆったりだったりスピード感があったりとても緩急のある曲。
間奏がとてもドラマチック。ピアノがはねてるし、ギターソロはめっちゃハードだし!
この曲は漫画『ガラスの仮面』の劇中劇の『ふたりの王女』からインスパイアーされたとFukiは語っています。
Fukiはけっこう漫画好きらしいね。
『うしおととら』や『からくりサーカス』といった藤田和日朗作品とか『ガラスの仮面』が好きだとか。
いずれも熱血漫画wwwだよね。diceも大好きな作品なのでこういう部分にFukiに親近感を感じてしまうw
たぶん「月輪」を「がちりん」と読めるんだろうなwww
M9: espoir
スラッシュメタルな曲で凄く疾走感がある曲。
ベースの Hibiki 曰く LIGHT BRINGER 史上最速の曲だとか。
M10: 風
今までの曲の熱量を覚ますようなピアノのイントロが良い。
ラストを締めくくりそうなバラード。
良い曲。
しっとり終わるならこの曲で幕引いても良かったかな!?
M11: Love you♡
前曲と打って変わって凄く疾走感のある曲w
何か明るい!
ただ明るいってわけじゃなく、熱量が低く冷たく澄んだ感じ。
例えるなら「冬の昼の空」って感じ。意味分からんって!?
ココで終わるなら普通すぎてイマイチなんだけど。
疾走感のあるギターの刻みからピアノにクロスフェードするラストはなんか凄く良い。
あぁ、『風』がラストではなくこの曲がラストなのが良いんだ、と思った。
この曲の終わり方は、曲の作り手的にインスパイアーさせる部分が刺激されます。
そして、こんな終わり方されるとリピートが自然になってしまう。
だって1曲目につながる終わり方なんだもん!
総評
★★★☆☆【3.8/5.0 良】
DOLL$BOXX の延長線上で聴くと肩透かしを喰らう
かく言う私もそうだった。
ポップさがないから第一印象はイマイチ。
その中で一番ポップな『noah』だけ繰り返し聴き飽きて放置していた。
そして、DOLL$BOXX を聴きまくりすぎ、かなり食傷気味になっていた今日この頃。
ふと気まぐれに聴いてみたら・・・、良さが見えてきた。
実はとてもバラエティーに富んだ面白いアルバム
変な色眼鏡がはずれ自然に聴けた。
もともとFukiのボーカルは気に入ってたので聴いてて心地よかった。
結構色んなことをやっているんで曲作りをしている人からすると楽しめて聴ける。
実はとてもバラエティーに富んだ面白いアルバムだということを1年近経ってから理解できました。
良い悪い抜きに、
「聴くタイミングで人の評価は変わってしまう」んだなぁとつくづく感じさせられました。
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折角コメントいただいたのにスイマセンm(__)m
パーマリンク変更しても何とか表示できる方法を現在模索中です。