“MOVE – 上原ひろみ The Trio Project” はまさにプログレッシブなジャズだ!

ムーヴ(初回限定盤)(DVD付)
>> MOVE
>> 上原ひろみ The Trio Project Feat. Anthony Jackson & Simon Phillips
>> 2012年9月5日リリース
>> レーベル: ユニバーサル ミュージック クラシック
>> アーティストオフィシャルサイト: 上原ひろみオフィシャルサイト
>> 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト – 「MOVE」ライヴ・クリップ

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そもそも、全くコレを買うために店に入ったわけではなく・・・、

まず、コレとは別のアルバムを試聴していた・・・。
ふと試聴しながら隣の陳列に目をやると、洋楽の試聴エリアなハズだが日本人だった。しかもなんか色っぽいジャケット写真(笑)
同じ再生機の別のディスクだったんでついディスクチェンジ!
ジャケットの写真に惹きつけられました。やっぱジャケットって重要だよね!
そしたら一曲目の「MOVE」のイキオイで圧倒された。即聴くのを止め買って家でじっくり聴こうと!
たまにはジャズでも聴くかと思い購入。

ちなみに、この日 買おうとしていたCDは売っていなかったorz
しゃーないAmazonで買うか・・・。発送に7日~14日だったんで店探しに来たのにっ!

試聴コーナーって重要だよね?
ダウンロード販売じゃこういう導線で購入へは至らない。
・ネットじゃフルで楽曲を聴けない、販売主の意図した大体1分半くらいの抜粋しか聴けない(フルで聴いてガッカリイリュージョンもよくある)
・ネットじゃ広告とかオススメとか目にやらない、自分が買いたい物を検索して購入する。
なんで軒並み閉店するレコード屋さんの現実が悲しすぎる・・・。
レンタルするから買わないという人もいるが、ヒットチャートで賑わってるのしか借りれないし、洋楽は借りれるまでのタイムラグがハンパない。

さて脱線しすぎました、
ジャズにあんま素養がないんでまともなレビューできませんが、ってか批評するのもおこがましいか(--;)ま、素人の雑感です。

雑感

全体的に見るととてもエネルギッシュな作品だ!
なんか勢いに溢れたアルバムです。
リラックスタイムに聴くアルバムではないね。
やる気が出ないときに聞くパワーアルバムだと思う。

コレをキッカケに上原ひろみさんの他のアルバムも興味が出てきた。
というか生で演奏が聴きたいと思った。

ジャズの作品をそんな聴いてないんで何ともいえないがなんだかプログレ的なアルバムです。
(dice的に“プログレ”っぽいというのはアルバムのコンセプトが明確で頭から終わりまで一連の流れで聴かない意味を成さないアルバム(ベスト盤はありえない)はみんなプログレって定義しちゃいます、違うかもしれないが間違ってないと思ってます)

M1: MOVE

カッコイイ!
とにかくカッコイイ!凄い勢いのある曲。
まさに「動けッッ!」といわれている感じ。
なんか坂本龍一の『1919』と、EL&Pの『タルカス』を彷彿とさせる・・・。
PARCO 2012 秋 ファッション キャンペーン タイアップ楽曲 だそうです。
この曲はお勧め!朝イッパツから聞くとテンション上がりそうです!

M2: Brand New Day

1曲目とは打って変わって、穏やかな出だし。いかにもジャズって感じ(笑)
緩急あって聞いてて気持ちがいい。
1曲目で目覚めたら、この曲を聴きながら朝食もいいね!

M3: Endeavor

1,2曲目と打って変わってピアノではない。
上原ひろみさんの担当楽器に「piano, keyboards」とあるが、あーキーボードね。
でも途中でピアノは入ってきます。
自分の中にジャズに「キーボード」は無かったからなんか新鮮な体験!
別にジャズはキーボード禁止じゃないしね!そう、音楽は自由だ!

M4: Rainmaker

穏やかな出だし。
と思いきや緩急あるドラマチックな曲

M5: Suite Escapism “Reality”

M5からM7までの3曲は組曲のようです。
1曲目と同様に勢いある!
疾走感というより、むしろ凄い追い立てられるような。とにかくカッコイイ曲です。
いい曲ですが1曲目のMOVEと違い疲れる曲です(コレが次の曲のための演出とは最初は思いませんでした)
とにかくパワーを使う曲です。
まさに現実!

M6: Suite Escapism “Fantasy”

前の曲に追い立てられてヘトヘトに疲れた後、とてもやさしい曲です。
まさに「現実」に追い立てられて「幻想」逃避、安らぎを求める感じです。
前曲とはセットで聴くべきですね。

M7: Suite Escapism “In Between”

組曲ラスト。
前曲でゆったりまったりしている所を「ハッ」と現実に引き戻らせられるイキオイある出だし。
現実と幻想の狭間ってわけで緩急あって・・・。カッコイイし凄く楽しめるつくりの曲です。
このM5~M7の3部作は単品で聴くんじゃなくセットで聴くべきです、単品で聴くと単に「疲れる曲」「眠い曲」になってしまう。

M8: Margarita!

今までとは別の路線。ベースのリフで始まる曲。
そして中盤に差し掛かりそうなところで急にシンセの音が入ってきてビビる!
ジャズを聴いてるつもりなのに・・・、
アコースティックなサウンドしか来ないと思ってるのに・・・、
まさに、寝耳に水!
コレがまた「異質」ではなく「スパイス」的で悪くないんだ!
ホントうまく使ってるなぁと思う、一歩間違えるとただ浮きまくるだけなのにね!

M9: 11:49 PM

穏やかな感じの曲。
11:29もあってプログレみたいな長さ(笑)だけど展開があるから実際あまり長く感じない。
ん!?タイトルが 11:49 PM で曲の長さが11分29秒?もしかしてコレを聞き終える頃は一日が終わってるって事か?
・・・。ウマいこと考えるもんだね!!
記事書きながら気付いたんだが、果たして意図してるのか?たぶんそうでしょう。

ちなみに、なんか途中ドラムのタムまわしが凄くロックっぽいところがあるから「何のジャンルの音楽聴いてたっけ?」という錯覚に陥る。

トータルとして

★★★★☆【4.5/5.0 最高!

初聴聴き終えての雑感ですが・・・、
自分の中でジャズのイメージをぶっ壊してくれた(いい意味でね)革新的・・・、まさにプログレッシブなアルバムでした。
dice的には“プログレッシブ・ジャズ”とひそかに呼んでみたいなぁと思います。

※ このブログにおける4.5はほぼ最高点の意味です。
審査基準は『このサイトのレビューの星について』にまとめてあります。

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