- DRESS2
- TM NETWORK
- 2014年4月22日リリース
- レーベル: avex trax
- TM NETWORK 30th FROM 1984
>> このアレンジの『Get Wild』が収録されております!
Re-Production それは素敵なマジックです
小学生の頃『シティーハンター』のエンディングテーマとして『Get Wild』はよく耳にしていたが歌ってる側は興味なかった。
音楽を聴くことに興味を持ち始めかけてきた中ニの頃「オーザック」のCMの『RHYTHM RED BEAT BLACK』でTMの存在を知った。
そして『ララバイ刑事’91』の主題歌『Wild Heaven』でファンとなったわりとFANKS後発組みなdiceです!
とはいえTMファン歴はもう23年ですか・・・。
TM NETWORK 30th FROM 1984 Season 1
TM NETWORK が今年で生誕30周年を迎えた。
その第一弾として新曲『LOUD』
と、25年前「Re-Production それは素敵なマジックです」で話題となった伝説のリミックスベストアルバム『DRESS』
その「DRESS」を冠したセルフリプロダクトアルバムの『DRESS2』をリリースした。
『DRESS2』雑感レビュー
M1: Come on Let’s Dance 2014
オープニング後(1:30~)のピアノコードリフはいかにもTK的で彼のファンなら一発KOでしょう。
一つケチをつけるなら(笑)曲の出だしがあまり「アルバムオープニングを飾る一曲目」っぽくない。
リピート再生してると一曲目に戻ったかどうか判別できないほど出だしがアルバム2曲目っぽい出だし。
イントロが長い(~3:19)、『Come on Let’s Dance』と判別できるのは2:53辺りから(笑)
「歌モノ」「J-POP」として聴くなら前奏が長い!と不満の声が上がってきそうです。
しかしダンス系と踏まえて聴くとか、BGMとして聴くなら無問題。
むしろあのイントロがこの曲の見せ場ですから。
M2: Get Wild 2014
ベタですが、これ目当てで買いました。
ダブステップ(EDM!?)アレンジはツボです。
というか個人的にこういうアレンジを作ってみようかなぁと思ってましたがTKに先に越されました(笑)流石です!!
個人的にウツのボーカルは若い方が好きだったんで Get Wild はGet Wild は DECADE RUN 位までです。
(ウツは加齢による衰えを感じるが、不思議とFODのマットシは年を重ねるにつれ魅力を増しているんだよね)
後半の(5:43~)パンニングが移動してるシンセ音が凄く好き。
ああいうスパイス的な音を使えるTKに痺れます、憧れます。
M3: Self Control 2014
何か出だしがクラフトワーク的なニオイがする。
こーいう雰囲気は好き。
スペーシー。
Self Controlはこういう近未来的なアレンジに相性バツグンだね。
無敵だわ、Self Control。
『Self Control』は名曲であると再確認できる。
流石は大ヒット『Get Wild』を生んだ「追い風」の『Self Control』である。
M4: Be Together 2014
なんか「鈴木あみの延長線上」的な気がする。
鈴木あみのBe Togetherを「ウツがカバー」した感じなのがいただけない。
それはたぶんサビの「Be Together♪ Be Together♪」が
ウツではなくTKが歌ってるから「鈴木あみっぽい」感じになるんだと思う。
M5: Just One Victory 2014
スペーシーな出だしで最初何のアレンジか全く持ってわかりもはん。
スネアがアコースティック感!?原曲のロック感!?が残ってるが
キックが四つ打ちでダンス的アレンジ。折衷的な雰囲気である意味カオスなJust One Victory
賛否分かれそう。
極端に、エクストリームにアレンジしていないので中途半端感がある。
とはいえ、色々シンセが良い音してるんで聴き所は多々ある。
M6: I am 2013
dice的21世紀TMで一番の名曲「I am」果たしてどんなアレンジなのか?
4つ打ちでノリやすくアレンジされた感じです。
diceは断然原曲が好きなんですが、
ノリノリの曲と一緒に連続して聞く場合はコッチのアレンジのほうが自然に聞けます。
曲の良さを堪能するならオリジナル版
気分よくドライブする時に聴くならこのバージョン
M7: RAINBOW RAINBOW 2014
全然期待してなかったけど(苦笑)一番の収穫!
このアルバムの中で一番好きなアレンジ。
ノれます。
M8: ACCIDENT 2014
歌謡曲的なアクシデントが
ものすごくダブステップ(EDM!?)的なワブルベースでボワワワワといってて少し笑ってしまいました。
まぁこれはこれでありかなって感じです。間奏のTKが歌ってるのが良い感じです。
M9: 金曜日のライオン 2014
8bit的なシンセ音なダブステップアレンジ。
『Network ~ Easy Listening』はテンポが速かったんですがこれは遅めですね。
スラップっぽいシンセ音の間奏が泣かせる感じで素敵です。
M10: 永遠のパスポート 2014
まさかの『永遠のパスポート』www
久しぶりに聴いたよ。
これはダブステップとかEDM臭が無い唯一のアレンジ(これだけは尺がポップスっぽい長さ)
聴きやすくて素敵なアレンジ。
雰囲気はなんとなく『I am』の原曲っぽい(『I am』のカップリング曲でも違和感が無い感じ)
このアレンジも悪くないんですが『CHILDHOOD’S END』を久しぶりに聴きなおしてみようかと思うキッカケになりますね。
総評
★★☆☆☆【2.9/5.0 悪くないじゃん!】
自分の中でダブステップ(EDM!?)がマイブームではあるのでFANKS!のみなさんが酷評するほど嫌いじゃないです。
むしろわりと好きなアルバムです。
傑作とか、何十年も聴ける名盤かどうかはわかりませんが、今聴くのには十分楽しめるアレンジです。
原曲と比べれば全体的に一曲一曲が冗長な気がするが、
クラブミュージック的な尺であるのでそう捉えれば問題ではない。
作業用BGMとかドライブ中にかけるにはもってこいのアルバムである。
そもそも DRESS とは?
1986年『GORILLA』で提示した「FANKS」という概念は1987年の『humansystem』で一旦は完結。
そして再び小室哲哉が「FANKS」のイメージを再構築させるため「FANKS!!’89」を提唱。
そのコンセプトの元で「リプロダクション」というリミックスアルバムを企画したことがはじまり。
FANKS
「FUNK」+「PUNK」+「FANS」
を語源としている造語。
1986年リリースした『Come on Let’s Dance (This is the FANKS DYNA-MIX)』で初めて提唱された。
FANKS!!’89 に おける リプロダクション
Re-Production それは素敵なマジックです
海外の有名プロデューサーにオリジナルのボーカルトラックだけを渡し、
「ボーカルトラックだけはオリジナルを使うという条件」で
「好きなように作って欲しい」
というコンセプトで制作された。
この手法をリミックスと呼ばずリプロダクションと呼んだ。
よーはリミックスを「全て外注」した形。
DRESS(1)でリミックスを担当したクリエイター達
・Nile Rodgers
・Andres evin
・Jonathan Elias
・Bernard Edwards
・Jellybean
・Greg Smith
・Pete Hammond
・Christopher Currell
・Jimmy Bralower
・Peter Wood
DRESS 2 は 「セルフ」リプロダクト
セルフです。
外注じゃないんです。
セルフです。(大事なことなので二度言いました)
今の時代、これでは単なる「リミックスアルバム」です。
売る側が下心を持って
「リプロダクト」という言葉を使いたかっただけ。
としか考えられません。
FANKS!はベスト盤ばっか食傷気味です
TMファンは一向に新曲のアルバムが出ないで、
ベストアルバムしか出ない現状に辟易しています。
(なので最近はFANKSではなく、もっぱらFREAKSです。)
こんな状況でもまたベスト盤を出せば風当たりは強いし売上が期待できないでしょう。
そこで「リプロダクト」という言葉を使った・・・、と勘ぐりたくなりますよ!
まんまと騙されました(気分です)
正直「DRESS2」という言葉や「セルフリプロダクトアルバム」という言葉に心が躍りテンションが上がりました。
おかげで「セルフ」という言葉を見落としてしまった。
詐欺だろ?(といいたいところです)
【警告】『DRESS2』は1のような外注のリミックスアルバムではない
※便宜上『DRESS1』と呼びます。
『DRESS1』はボーカルトラックだけ「生き」にした、
完全外部のサウンドクリエイターによる再構成でした。
『DRESS』という言葉には、
少なからずファンにはそういう期待はあるはずです。
しかしこれはTKによる「セルフ」です。セルフリプロダクト。
なので、
『DRESS1』のような過度な期待は禁物です。
しかしリミックスアルバムとしてはデキは良い!
「いいものは良い。わるいものは悪い。(スネークマンショー調で)」
「リプロダクト」という言葉に
とはいえ、リミックスアルバムとしては聴き応えはあります。
正直、悪く無いです。
問題は「DRESS」という命名にあります。
むしろ『CLASSIX 3』とすべき!
明らかに『DRESS』とはコンセプトが違います。
これは DRESS という冠をつけるべきではない!
CLASSIX を冠し、『CLASSIX 3』とすべきである。
「DRESS」ブランドは完全に「小室哲哉の手から離れて編曲」されるべきである。
「TK自ら」リプロダクトするなら「CLASSIX」にすべき!!
まとめ
・リミックスとしてはなかなか悪くはない、デキはいい。
・ダブステップ(EDM!?)とか今っぽい(笑)
・dice的には好み。
・まぁ「今っぽい」ことをやるより「次にくる」ことをやる方がTMっぽいんではあるが・・・。
・「セルフ」リプロダクトである。
・『DRESS1』のような全曲外注リミックスじゃない!
・『DRESS1』のような期待をするとがっかりイリュージョンorz
・むしろ『CLASSIX 3』として捉えた方が受け入れやすい。
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パーマリンクを変えてしまったおかげで表示されなくなってしまいました。
折角コメントいただいたのにスイマセンm(__)m
パーマリンク変更しても何とか表示できる方法を現在模索中です。