>> アイドル地獄変 <完全版>
>> 尾玉なみえ
>> シリウスKC (初出:ビジネスジャンプ)
>> ISBN-13:978-4063763379
以前の表紙
雑感
アイドル志望の海ひろ子と数々のアイドルを育て上げたアイドル仕掛け人ことプロデューサーの紅速人(くれないはやと)による熱血アイドルストーリーのはずですがいつもどおりのなみえ節www 脱線し、暴走し、そして打ち切られる。
作者曰く『エースをねらえ!』のパロディーを狙っていたそうだが当時のオカシイ担当に全てボツにされたらしい。始まりは古き良きスポ根マンガチックではある、でも尾玉なみえらしいズレがある。
下ネタも健在というか青年誌らしくストレートw
なみえ作品の主人公って結構小学生とか多いイメージだが青年誌連載作品だけあって下ネタがストレートであるw
ターちゃんのアナベベのチ○コケースを彷彿とさせる第2話
芸能界でよく噂にあがるアイドルが寝技をして仕事をもらうことを風刺したような紅さん(♂)が局P(♂)にシリを差し出し掘られたりして有利な仕事の情報をもらったり(--;)
何故か動物園のパンダがヤリ○ンになったり、そのパンダの名がパンパンだったりw
魅力的な登場キャラ
芸能界を君臨するスーパートップアイドル・ミッハーこと美原あい
意地悪したり、嫉妬深かったり、いつのまにか海ひろ子の姉御的存在になるが、連載後半の脱線暴走時には一切登場しなくなるwww
なんかマコリプでいうと「毒を抜いたザイアー」的。その毒はどこへ?その毒は見事主役の海ひろ子が出しまくってますw
三池崇史っぽいw ニューウェイブ系CMディレクター三川ただし とか、
ムシゴロウ王国の国王を名乗り、自ら食物連鎖のヒエラルキーの頂点にいると思い込んでいる虫悟郎は生でカブトムシをむしゃむしゃ食べる「食虫人間(ゲルニカ)」の使い手。
チェ・ゲバラ的なヘリプロアイドル労働組合の組合長の下原(げばら)ちえ子は売れないくせに色々と要求するとにかくうざいアイドルの組合。
なんだかとてもプロレタリアなふるさとアイドル出毛(だすげ)まいね
エレクチオンを忘れたパンダのパンパン
気付けばアイドルマンガということはどっか行ってしまっているし・・・。
何気に小口メッセージが刻まれている
レジに出した時気付いてビックリした!
小口の部分に細工がしてあったんですよ!
「会いたかった~会いたかった~」って
レジで思わず吹き出しそうになったよ、その時複数マンガを買ってたんだけど一発で何のマンガか分かったよ、まったく、なみえ先生は・・・。
こんな感じ↓
小口でちゃんと表示されるように各ページにバーコードのような謎の暗号っぽい印刷w
いやぁよくやるわ!こういうシャレとか好きですよ。
総評
★★★☆☆【3.5/5.0 良】
(※採点基準について)
なみえ節全開の今作もラストは全く本題と関係ない仕上がりとなっておりますw
第6話まではまーなんとか熱血!?アイドルマンガ路線、7話から徐々に逸脱していき・・・、
ラスト3話は全くアイドルなんて全く関係ない暴走状態!
むしろこっからが尾玉なみえの真骨頂!!
そうラスト3話が見ごたえありますね、ある意味。
信頼の尾玉印、ファンなら後悔はしません。
まじめに「アイドルマンガを読みたい!」「熱血マンガを読みたい!」んなら別のを読みましょう!
『ガラスの仮面』がオススメです。(アイドルじゃなく女優になる話ですが熱血です!)
巻末の『アイドル地獄変2012』はちと微妙かな?
あと尾玉なみえ×アイドルライター小明の特別対談もどうだろ?何かどろどろしてるだけだし、
以前のものを既に持ってる人はこれに762円を投資する価値を見出せないような気がします。
ちなみに以前のはこちらで古本でなら手に入りそうです
diceは尾玉なみえ作品に入ったのは『マコちゃんのリップクリーム』からなんでわりと最近です。
まだ「なみえ通」とはいえませんが、この作品から尾玉なみえ作品に入るのは正直キビシイかも!?
別にこの作品がツマらんというわけではなく、なみえファンになってから読んだ方が楽しめます、
初見でこれだと毒が強すぎてヒクでしょう。
個人的に尾玉なみえ作品は『マコちゃんのリップクリーム』か『少年エスパーねじめ』から入った方が入りやすいと思う。
とはいえ、この作品の第一話で琴線に響いたら全てのなみえ作品を受け入れることができるでしょう!
ま、興味を持ったら見てみてください。
その他の尾玉なみえ完全版シリーズ
Facebookコメント
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パーマリンクを変えてしまったおかげで表示されなくなってしまいました。
折角コメントいただいたのにスイマセンm(__)m
パーマリンク変更しても何とか表示できる方法を現在模索中です。