ミックスについてまとめてみた 2013 【その10】多次元的ミックス3~Z軸 コンプ×空間系編:リバーブとコンプで奥行きを出す

さて、前回は『多次元的ミックス2~Y軸 EQ編:オイシイ周波数を洗い出す』でした。
前回に引続き今回も上モノミックスについて、多次元ミックスについて記していきます。今回は最後の Z軸 (コンプ×空間系編) です!

それではミックスしていきましょう!!

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10.多次元的なミックスしよう

X軸:「パンニング」で 左右棲み分けする (左右~幅~つまりX軸)
Y軸:「EQ」で周波数帯の競合を整理 (上下~高さ~つまりY軸)
Z軸:「リバーブ」や「コンプレッサー」で 奥行き感を出す (前後~奥行き~つまりZ軸)

上記の3軸で3次元的なミックスをし、楽器の分離感を上げてゆく手法です。
多次元とか、3次元とか、X軸とか、Y軸とか、Z軸とか・・・、このような表現はdice独自なので、
コレをキーワードに調べても何も見つかりません、
ただこのような言葉を使うと理系人間はイメージしやすいかなぁ?と思いつけました。

10.3 Z軸~リバーブとコンプで奥行きを出す

ミックスする上で奥行感を出すと言えば空間系!そう、リバーブですな。

じつは、リバーブだけでなくコンプレッサーでも奥行き感を出せるんですよ!

コンプはただ音圧を上げるためのものじゃないんです!
これぞコンプの極意!

目立たせないで聴かせたい!

スレッショルド:低め
アタック:早め
リリース:遅め
レシオ:ココは特に指定はありません、適当に良き所で

よーは、
コンプがほぼかかりっぱなし状態
Z-comp1

こうすると不思議と奥に引っ込んだ感じになります。

e.g. 『乖離系少女』Aメロ-シンセリード
使用前

使用後

多数のトラックが重なって競合して飽和している時に有効です。
奥行きのあるミックスができます。

発展版、だんだん奥へ引っ込む

前述の設定から、
アタック:遅め
に替えてみる。
すると、最初はシッカリ聞こえるけどだんだん奥へ引っ込む感じになります。
Z-comp2
上記の設定はアタックを100ms
つまり最初の0.1秒はコンプがかからずスルーさせて0.1秒後にコンプがかかるということ。

e.g. 『乖離系少女』Cサビ-ピアノコード
使用前

前項使用後~アタック早め

使用後~アタック遅め

サビ頭とか小節頭とか全楽器で一斉にドジャーンと行く場合に良いんじゃないんでしょうか?

いやいや、
コンプ道、奥が深いですね!

さて今回で上モノミックスはオシマイです。
幅、高さ、奥行きを考えミックスができると楽器の分離が良いミックスができると思います。
コレがつかめてくると今後はコレを踏まえて編曲すると効果的な気がしますね。

では長々と続いた自己流ミックスのまとめの覚書は次回で最終回です

それでは、
つづくッッッ!!

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