プリペイドカードの仕訳をどうするか? SuicaやPASMOとか AdobeCCや QUOカード 回数券など 【複式簿記de青色申告】

普段何気なく使っているPASMO。あれはリチャージブルなプリペイドカードの一種だ。
他にも図書カード、QUOカード、ガソリンスタンドのプリペイドカード、古株ではテレフォンカードやオレカ(懐)とたくさんのプリペイドカードに溢れています。
Adobe Creative Cloud 使っている人の中にはお店でAdobeのCC専用プリペイドカードを買ってきて使っている人もいるでしょう。

じゃ、これらを経理で扱うとどうなるのか?深く考えたことはありますか?
メンドウだから現金扱いでいいや(笑)!

それでは厳密に細かく考えるならば、
単式簿記なら別に問題ないけど、
複式だとそういうわけにもいかない。

実際やるか否かは自己判断に任せますが、本来こうするべきことを知っていても損はありません。
あと、Adobe Creative Cloud を使っている人はこの記事は必読ですよ!


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プリペイドカード の仕訳

プリペイドカードは有価証券の一種です。

有価証券の範囲|印紙税目次一覧|国税庁
http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/inshi/19/09.htm

そう、お金の一種です。
だから、
「現金」とか「普通預金」とかと同じようなものです、
「普通預金」の方が近いかな。

勘定科目は、
「貯蔵品(資産)」となります。

企業によっては「前払い費用」としているところもありますが、
それだと期末時点で余った回数券や残高が残ってる図書カードを来期に持ち越す時に都合が悪いのです!
あくまで前払い費用は期末までに終えるべきものに付ける勘定科目なのです!

一口にプリペイドカードといっても色々システムが違います。
購入金額と同じだけ使える価値があれば単純明快なんですが、
中には手数料を上乗せていたり、逆にお得なおまけがついていたり、デポジットを取りカード本体は貸し出しているシステムもありますね。

それでは例を見ていきましょうか!

等価のプリペイドカード

例えば、
「1,000円出して購入」したプリペイドカードは
取得金額と同額の価値の「1,000円分使える」プリペイドカードである場合

よーは、
プリペイドカードを買うのに出した額と、
プリペイドカードの価値が等価である場合。

これは単純明快で、
購入時に「貯蔵品」に入金し、使う時は「貯蔵品」から出金。

3,000円の図書カードを購入した場合

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59,760円のAdobe Creative Cloud 12ヶ月版のプリペイドカードを購入した場合

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取得金額より安い価値のプリペイドカード

例えば、
「500円分」のQUOカードは「530円で販売」されていますし、
「1,000円分」のQUOカードは「1,040円で販売」されています。

このように、
何かしらの手数料を上乗せして販売されているタイプがあります。
この手数料は経費にして問題ありません。
(あくまで営業活動のための支払目的に購入したQUOカードですよ!)
上乗せされた手数料は「支払手数料」として仕訳します。
銀行の振り込み手数料や時間外手数料と同じ扱いですね。

1,000円分のQUOカードを1,040円で購入した場合

価値は1,000円分なんですが、
購入時に40円上乗せされた金額を出さないと変えません。
なので40円は「支払手数料」として仕訳します!
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取得金額にプラスアルファされた付加価値が付くプリペイドカード

例えば、
10,000円のQUOカードは180円のおまけが付いていて実際は10,180円分使えます。

この場合そのまま仕訳をしていると「簿外」となってしまいます。
簿外というのは、帳簿に記載されない事をさす言葉です。

コレを回避するためには
ラスト180円分使い切る時に「雑収入」として仕訳をするそうです。
雑収入とは驚きですwww

あくまで雑収入発生タイミングは付加価値部分を使う時です。
使い切る前に期限切れで失効したり、紛失したり、盗難にあったりなど使えなくなった場合は雑収入は発生しません。
不幸にもその場合はオマケは差益部分は含まず「取得金額から使った分を引いた額」これを「雑損失」という科目で処理します。
雑収入の逆が雑損失ってわけですね。

180円のおまけが付く10,000円のQUOカードを購入した場合

オマケ分は「貯蔵品」で処理しません
あくまで取得金額のみです!
10,000円のQUOカードは手数料が無いのでそのまんま10,000円を「貯蔵品」で処理します。
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上述で購入したカードで12,000円の撮影機材を購入した例です。
この時、オマケ分を使用しますので「雑収入」が発動します。
そして、不足分 1,820円は「現金」で補います。
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金券ショップで2万円相当のプリペイドカードを2%オフで購入した場合

金券ショップで定価より安い有価証券を手に入れたとき、
その差益は基本的におまけ付きQUOカードと同じです。
2%オフ分をオマケと捉えます!

まず、プリペイドカード購入時は支払った額だけを仕分けます。
20,000円の2%オフは19,600円、これを「貯蔵品」で処理します。20,000円ではないですよ!!
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そのプリペイドカードで2万円のソフトを購入した例です。
この時、2%オフ分を使用しますので「雑収入」が発動します。
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カードがオマケ分に達したけど全て使いきれず中途半端に余った場合

オマケ分を中途半端に使いきらない時もオマケ分を削った額は「雑収入」で処理します。
そして次回も残りを「雑収入」で処理します。

取得金額にプラスアルファされた付加価値が付く回数券タイプ

例えば、
110円区間の電車の回数券(11枚綴り)「1,100円出して購入」

・手元には1回分多い11回分なので、価値としては「1,210円相当」
・しかし実際出した金額は1,100円なので「1枚あたり100円支払った」計算になる。

1回分お得なのは電車の回数券ではよくあることですね。
問題は1,210円として計上するのか?1枚あたり100円で計上していくのか?ですよね?

しかし前者ですと1,100円の現金を出して1,210円にすると「110円が簿外」になりますね?
そうなってくると前述の例から「110円分は雑収入」扱い!?になりそうですが・・・。

この場合はまず購入時点で取得金額を「貯蔵品」に仕訳し、
使う時は「取得金額 ÷ 回数券の総数」で仕訳します。
なので後者というわけです。

回数券は11枚綴りのケースが多いですよね?
割り切れればいいんですが、11という数字は甘くありません(笑)、だいたい端数が出ます。
その場合は切り上げ、切捨て、四捨五入好きな方法で処理すればいいようです。

何ソレ!?んなテキトーで楽観的な処理でいいんかいッッ?って感じですが、
「納税者有利の原則」ってのがありまして・・・。

それはさておき、とりあえず、最終回に帳尻を合わせればいいのです(笑)
だって税務署から見れば過程云々ではなく結果が重要なんですから。

1回分お得な260円区間の電車の回数券(11枚綴り)を2,600円で購入した場合

まず、回数券購入した日
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2,600 ÷ 11 ≒ 236.3636・・・
最後につじつまを合わせるなら切り上げのほうが扱いやすいです。
よって、1~10回目までは237円で処理し・・・、
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ラスト11回目は230円で処理!!
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デポジットを支払い借りて使うタイプのプリペイドカード

交通系ICカードでよくあるタイプですね。
Suica、PASMO、ICOCA、nimoca までは旅行した時に記念にゲットしたんで知ってるんですが、
他にもまだKitaca、TOICA、manaca、はやかけん、SUGOCAがあるようです。

これらのプリペイドカードは、実はカード本体を購入しているわけではないんですよ!
交通各社より借りているんです。
なので、デポジットとして500円を収めるわけです。
これは保証金といって、人質みたいなもんです。
壊さず返却すれば返してやる!しかし失くしたりぶっ壊したりしたら返さないからな!ってことです。
身近な例はボーリングの貸し靴(最近は獲らないか)とか、レンタル自転車とか、賃貸で言えば敷金がそれです。

なので「損金」だとか「経費」ってわけにはいきません。
だって問題が発生しなければ戻ってくるお金なんですから。
「預け金」という勘定科目で処理します!
これは資産扱いとなります。

10,000円で新規にPASMOを購入した場合

その場合、
デポジットとして500円が人質wとしてとられます、
これを「預け金」で処理します。
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既に所持しているPASMOを使って電車に乗った場合

既に持っているSuicaでも、上述のPASMOでもなんでもいいです。
これはいたってシンプルです!
デポジットをとられる初回以外は「等価のプリペイドカード」と同じ処理です。

よーは「現金」で処理していた交通費が「貯蔵品」という科目に変わっただけです。
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既に所持しているPASMOに2,000円チャージした場合

これは「等価のプリペイドカード」を買う行為と同じです。
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既に所持しているPASMOで乗り越し清算した場合

これは「貯蔵品」と「現金」の併用なだけです。
例は420円区間に乗車したけどPASMOには152円しか残っていなかった場合。
(4月以降は知りませんが消費税が5%の時代は1円単位の入金ができないので結果としてPASMOから150円使うことになりますね)
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消費税8%時代は運賃が細かい端数が出ます。
清算機が1円・5円に対応しない限り、SuicaやPASMOからは10円単位の現金が清算できる最大額しか使いません。

既に所持しているPASMOを返却する場合

PASMOを返上し、デポジットを返してもらい、残金を払い戻します。
やってることは「貯蔵金」と「預け金」が「現金」化されるだけのことですね。

例はPASMOに1,251円残っている場合の返却の場合です。
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★以上は あ・く・ま・で 厳密に細かく仕訳した場合です!

イチイチ細かくやるのはかったるい!
最終的な数字さえ合っていれば問題ないでしょ?って人は(笑)、
Suica、PASMOなどの処理は全て現金扱いにしてその日、一日をまとめて伝票を切った方がスマートですね。

プリペイドカードの仕訳についての要点

・プリペイドカードは有価証券で資産
・勘定科目は「貯蔵品」
・手数料は「支払手数料」
・おまけや金券ショップの差益は「雑収入」
・回数券タイプは取得金額を回数券の総数を割った額
端数は切り上げ、ラストでつじつまを合わせれば無問題
・デポジットは「預け金」資産

参考
★No.6229 商品券やプリペイドカードなど|消費税|国税庁
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shohi/6229.htm

★ワンポイント経理実務情報
http://www.tabisland.ne.jp/news/account.nsf/1point/BF6695370FA83FD049256E60007F42F6

★プリペイドカードの勘定科目 |
http://勘定科目一覧.com/?p=648
 
 

今回この記事を執筆したキッカケは、
この記事の次に公開予定である『Adobe Creative Cloud の仕訳のやり方』を調べててまず最初に立ちはだかった壁がプリペイドカードの経理上の扱いでした。
プリペイドカードに焦点を当てて深く掘り下げるとなかなかの情報量になったので記事を分けたわけです。
プリペイドカードを厳密で複式でやってるとそーとーメンドウ、むしろ混乱を招くおそれもたしかにありそうです。
確かに個人事業主レベルなら「現金」扱いの方が管理しやすいかもしれませんが、Adobe CC をプリペイドカードで支払ってる人は是非この記事を読んでいただき頭の片隅においておくとAdobe CCの仕訳が理解しやすいと思います。

うわっ…、私の青色申告、効率悪すぎ…?

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先日、間際にどたばたで確定申告を終えました。
そう、夏休みの宿題が如く(--;)
diceはまだ最近個人事業主(フリーランス)になったんでまだ規模は小さい。
会計ソフトは「まだいいかな?」と。
とはいえ、ボチボチ取引も増えてきてそろそろ手書き&手打ちも非効率かなと思ってきました。

会計ソフトって高いのかな?と思ってたんですが、
個人事業主向けのグレードならサクっと消耗品費で買えちゃう値段なんですね。

売上No.1業務ソフト「弥生シリーズ」を試してみないか

某新宿ヨドバシにて「やよいの青色申告」のデモを少々触ったんですが(弥生から来てる販売員のおっちゃんのご指導の下)、あまりの簡単さに感動しました!(というか弥生のおっちゃんの説明がわかりやすかった)

デザイナーさん、クリエイターさんは日々、大体Adobe製品ばっか使ってます。使いづらくイライラするオフィス系は敬遠しがち。客先に資料を提出する為、いたしかたなく触るが本音はイラレで企画書とか出したい!

しかし、
青色申告は計算した数字を国税庁の定型フォームに数字だけ吐き出すんで、デザインするわけじゃないからそんなストレスを感じる心配は無いですね。
そう、「計算機」と割り切ればいいのですから。

何より、
クリエイティブ業向けの勘定項目のプリセットとかあって好感が良かった。まぁ、クリエイターはプリセットに頼らずカスタマイズしたくなる性ですが、それも問題なくカスタマイズも出来ます!

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とはいえ、事業をスタートアップさせたばかりで、経理の知識がない人はこういう便利なものに頼らず一度、手動で手書きで複式簿記による青色申告で確定申告することを強くオススメします!(ちなみにdiceはそうしました) 簿記の知識は不要とかいうキャッチコピーもありそうですが、経理の本質を掴めてから会計ソフトを導入した方が操作を覚えるのも早いし、トラぶった時、即時に対応できるでしょう!

とりあえず、無料のお試し版を落とせるリンクは張りましたが、店頭で販売員の話を聞きながら触ったほうがわかりやすいと思うね。
あ、説明聞いて家に帰ってきてから落とせばいいのか。

diceが今回複式簿記で青色申告した参考文献

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折角コメントいただいたのにスイマセンm(__)m
パーマリンク変更しても何とか表示できる方法を現在模索中です。

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